映画「海難1890」


映画「海難1890」を見てきた。 
語られる二つの物語。1890年のオスマン帝国の親善訪日使節団を乗せた軍艦エルトゥールル号和歌山県沖で座礁転覆し、乗組員618人が荒れ狂う海へと投げ出された。500人以上もの犠牲者が出る中、地元住民の懸命な救助活動によって69人の命が救われ、トルコへ帰還する。

もう一つは1985年、イラン・イラク戦争で緊張が高まるテヘランに日本人215人が取り残される。 イラクの無差別攻撃が始まるまで48時間。日本は救出を自国に頼むも日航は飛行の安全が保障されない限りはと救援機をとばさず、国は議会の承認が必要だからと即刻の自衛隊機の派遣を拒む。しかし、空港に詰めかけたトルコ国民は最後には自国が用意した救援機に日本人が乗り込むことを許容するのだ。たとえ自分たちが救援機に乗れず、危険な陸路で脱出することになるにしても。

「日本が自分たちを見捨てたのに、何故トルコの人が助けるのか?」 この言葉が胸に突き刺さる。これは現代でも起こりうること。 今の日本政府は日本人を本当に守るだろうか? 

そんな絶望的な状況で差し伸べられる異国の人の無償の愛。 人が人を想う心。 きっと誰もが心の底には持っている感情だと信じたい。 久しぶりに良い映画を見た気がしました。


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