70年前のレシピ:Czechoslovakian Rice

HISACHAN 経由 YASU 叔父さんからの情報ではニューロッシェルの家には週に2,3度、家事お手伝いのおばさんが来ていたそうです。 一人はチェコスロバキア人のエラさん、もう一人はフリーダさんというドイツ人。 二人ともH田家の家族にそれぞれ得意料理を披露したそうです。 フリーダさんはオーブンを使ったロースト料理、エラさんはチェコ風の混ぜごはん。 この混ぜごはんがH田家の三姉弟にすこぶる評判が良かったとの話です。 母に聞くとエラさんからレシピを聞き出してノートに書いてあるとのこと。 母の料理ノートは昭和11年頃、アメリカのクッキングスクール等で習ったレシピが、英文でぎっしり書いてあります。  その中に確かにCzechoslovakian Rice と書いてあったので、これを見て、晩のごはんに作ってみることにしました。 
ところがこのレシピ、米が3カップ、トマトの缶詰1個と書いてある以外は野菜の種類のみ。 母によると、「もう適当よ、カップ一杯って言ったって、本当にティーカップでざっくりお米をすくうだけだものね。」とのこと。 野菜もニンジン、セロリ、たまねぎ、マッシュルームを全てみじん切りにするとありました。 「野菜をバタで炒めてから、洗った米を加え炒めて、トマトと水を入れて、煮る」のだそうです。 どのくらい煮るのだろうと思うと、"until rice is done " とそっけないこと。 多くの経験を積んだ主婦ならこれでいいのだそうですけど。
私がこしらえたこのときのレシピを書いてみました。 お米2.5カップ、トマトの缶詰1個、たまねぎ半分、ニンジン1/2本、マッシュルーム約10個、セロリ1/2本。これをマッシュルーム以外は全てみじん切りにします。 マッシュルームは半分くらいに切ってゴロゴロさせた方がアクセントになると思います。 トマトの缶詰はジュースと中身とに分け、身はざっくりさいの目に切っておきました。
野菜を炒め、米を炒めて米が熱くなったら、トマトを加え、これにトマトジュースに水を加えて米と同じ分量にし、米に加えて煮ます。 この段階で炊飯器に入れて普通に炊いたのでラクでした。 お気づきのように肉などの蛋白質は入りません。 野菜だけでけっこういいおだしが出ました。 物足りなそうだったら水を加えるときに顆粒スープの素を加えても良いと思います。 塩かげんは付け合せするおかずによって適宜調節すればよいでしょう。  私は母のために、塩味は軽くしました。
野菜はもっと多い方がいいようです。 野菜だらけになりそうで心配ですが、お米がしっかりまとめてくれます。 お米のマジックですね。 この日はドイツ風ソーセージと酢キャベツを添えて、チェコ風ごはんが主役です。
食欲がないと言っていた母がワインにも手を伸ばしつつ、ペロリと平らげてくれました。 まずは大成功!

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