クイーン・メリー1世号 vs ノルマンディ号1936年


私 「お母さんのアルバムにハドソン川のイギリスのクイーン・メリー号の遠景写真があるわ。 その直ぐ下にフランスのノルマンディ号だという写真もあるのね。 写真見比べて調べてみたけど、このクイーンメリーは確かにクイーンメリーね。 定期客船クイーンメリー号は、1934年RMSクイーンメリーとして就役して、1936年3月27日のサウザンプトンからニューヨークへの処女航海の際、総トン数80,774トンと発表されて、ライバルだったフランスのノルマンディー号(当時79,280総トン)を超えたんだそうよ。 ニューヨーク港に姿を現したクイーンメリーは、アメリカ人の衆目を集め、当時のニューヨークの新聞をにぎわしたっていうから、この写真はそのときのものかしらね。」
母 「クイーン・メリーは遠くから眺めただけだったけど、ノルマンディ号には見学に行ったのよ。これはそのときの写真。」
私 「これね、ネットで調べた写真と煙突の形が同じだから、本当にこれはノルマンディ号だわ。 この頃、大西洋横断のスピードをこの二つの客船で競いあっていたんですって。抜きつ抜かれつを繰り返してたけど、そのうち戦争になっちゃった。 クイーンメリー号はこの写真の数年後に、うちのお父さんが乗っているのよね。お母さんと結婚する前。 お父さんはそのときロンドンに長いこと赴任していて、いよいよ日本へ帰るってときにクイーンメリー号に乗ってイギリスからアメリカへ渡ったんだって自慢話をよく聞かされたわ。」
母 「これはお父さんのそのときの写真ね。お父さんは正装してるのに、隣りの日本人は軽装でしょ。 ダイニングへ行くときは1等船室のお客は正装なのよね。」
私 「タイタニックの映画で見たわ。 でも、このお父さんは2等船室だっていうのに、なんでブラックタイで正装したのかしらね。」

母 「おしゃれしたかったんでしょ。」
私 「お父さんは派手じゃなかったけど、スマートなおしゃれにはこだわってたもんね。 そうそう昔のお父さんの話だと、クイーン・メリーのダイニングルームはものすごく広くて、右舷側の席に着くと、左舷側は見えないんだって。 床が船の中心に向かって高くなっていて、その傾斜にあわせてテーブルの足も切ってあるんですって。 ねえ、なんか変な話でしょう? どういうことなのかわからないのよ。 クイーン・メリー I は今はロングビーチに係留されてアミューズメント施設になっているっていうから、生きているうちに、一度見に行ってダイニングルームの床、確かめたいなあ。」
下の写真は探して見つけたQueen Mary I のsecond-class dining room です。

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