魔法の時間・コープランドアイランドの夜2007年


先週、20日のログでカナダでの夜光虫との魔法の時間のことを書きましたが、この話には続きがありました。  釣ったカレイを煮付けにしたり、岩場で採った牡蠣を蒸して頂いた素晴らしいディナーの後、皆それぞれ寝床に入りましたが、この船の船長のBobさんが「今日は僕、外で寝るよ」とテントと寝袋を持ってテンダーをこぎ、眼と鼻の先の陸地へ向かったのでした。 その夜、あいにく雨が降り始め、稲光までし始めました。 私は「Bobさん、かわいそうだな、濡れないかな?」と心配しながらも深い眠りの底へ落ちていったのです。 
夜にふとデッキ上に人の気配がしました。 私の寝床はポート側のクォーターバース。 頭の上で音がするのです。 しばらくするとハッチとドッグハウスの羽目板を触る音。 Bob さん、やはり寒さに耐え切れずカッパでも取りにきたのでしょう。
翌朝、眼をさまし、仲間の一人に「ゆうべBobさん帰ってきたよ、やっぱ寒かったみたい。 よせばよかったのにね。 雨が降りそうなのに外で寝るなんて。」「でもきっとやせがまんで『快適だったよ』なんて言うんだよ、第一声なんて言うかな?」と噂していました。  当のBobさんが帰艦したので、「ゆうべ帰ってきたでしょ。寒かった?」と聞くと「まさかぁ、帰るわけないじゃん!」との返事。
「へ?! 確かに人が来たよ。デッキを歩いてコックピットに来てハッチに触ったもん!!」私は言い張るばかり。 皆はただキョト〜ン。
でも、何故私は起きなかったか? 起きて声をかけなかったか?、そういえば、起きようとしても身体が動かなかったことを思い出しました。 もしかして金縛り?
夜、稲光、雨・・・出る条件は揃っていました。
魔法の時間の続きだったようです。 ただ、ちっとも怖くなかったのが不思議。 夜半の訪問者は、きっと一緒にセーリングをしたかったんだという気がしました。

後でBobさんから聞いたら私と同じような経験をした人がいたそうです。 やはり私と同じ女性で、しかもやはりポート側のクォーターバースで寝ていたそうです。
誰か他にもこういう経験した人いますでしょうか?


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 マリンスポーツブログ ヨットへ ←ポチっと押してくださいませ。