はいからさんが通る?

この前の日曜日のことです。 出かけることにしたKOINOBORI、IRENEさんのお昼にお弁当を整えた食卓で。
 

私 「ねえ、この写真、おかあさん一人が洋服ね。 裏に解説があるわ、どれどれ、『彦根の林家墓参、昭和13年』ってあるわよ。」
母 「大津のおてふお祖母さまのお里よ。お祖父さまによく『私は武家の娘ですっ』って威張っていたわ。 たぶん井伊さんに勤めたお侍だったんじゃないかしら。 私がアメリカから帰ってきて、伯母さまとおばあ様の実家のお墓参りに行ったときのよ。」
私 「この日本髪の二人は?」
母 「お女中。」
私 「すごっ 墓参りに二人もわざわざついてくるの。」 
母 「違うわよ。この楽楽園ってところでお昼のお食事を取ったのよ。そこの女中さんたち。」
私 「ねえ、調べたら、この楽楽園って彦根のお城の隣の公園に今でもあるみたいよ。同じ看板があるわ。さすがに今では料亭はやっていない。 それにしてもこのお母さんの扮装、完全に浮いてるわよね。 やだ、お母さん上着ぴちぴちじゃないの。」
母 「アメリカで洋風の食事ですっかり太ってたからね。」

私 「この写真も1938年の日本ね。 お母さんたちの後ろに着物姿の人が写っているもの。 おかあさんたち、完全に浮いてる。 ここはどこ?」
母 「銀座よ。 一緒にいるのは私の一番若い叔母さん。 年も近くてよく一緒に出歩いたの。」
私 「わ、後ろに昔の服部時計店の時計台が写ってる! それにしても何故銀座なの? お母さん、大津に帰ったんでしょ?」
母 「しょっちゅう、東京にでてきてたの・・。 だってニューヨークから大津の田舎でしょ、家にはおてふお祖母さましかいないし、つまんなくって。」

日本に帰ったら帰ったで、ニューヨークが恋しかったのでしょう。 はなやかな銀座を浮いたファッションで闊歩するIRENEさん。 背中に羽が生えているみたいです。


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