穂綿
寒い、寒い、昼下がり。 急に冷え込んできました。 冬枯れの沼地。 薄氷が張っています。
暖かい時には背の高いすすきに隠れて見えなかったヒメガマの穂は、綿毛にすっかり覆われていました。
赤むけにされた因幡の白兎がその傷をいやしたというガマの穂綿とはこれだったのか・・
触ると、もめん綿よりもっと空気を含んていて繊細でやわやわとした手触り・・・これにくるまれたのなら傷も癒されよう
たくさんあるから、集めたら大きなガマ(蒲)の綿になる。 ふとんを「蒲団」と書くのはこれに由来しているのだと初めて知りました。
振り向けば浮雲。
耳も痛くなるような冷たい空気。
(管理者注:14日昼休み、しろかねの森・自然教育園)