Splice the Main Brace

日曜日の昨日は朝から雪・・。今日もセーリングはお休みです。
東京湾は冬が見通しもよく、風も良く、景色も良いので一番のシーズンだと思います。
荒川陸橋を越えて、第三立標まで行くと、富士山も真っ白い姿を見せています。
私がヨットを始めたきっかけが数年前のお正月に葉山にドライブに行ったとき、海を見ていて、「富士山を見ながらヨットに乗りたい」とふと思ったから。それから一念発起。葉山でディンギーを習い始め、三崎(現在は横浜)でISPAヨットクルーザースクールへ行く一方、小型船舶操縦免許も取得しました。 その免許の講習会で隣の席に座ったのが、当時自分のヨットを買ったばかりのO船長。 その翌年にはO船長のクルーザー(DANA-24:No-Side)にクルーの一人として乗せて頂くようになったのです。 初めて東京湾にヨットで出たとき、富士山が見えたので、「夢はかなうものなんだ!」と大喜びしてしまいました。

O船長はヨットが若洲のヨットスクールの前あたりにくるとお湯を沸かし始めます。第三立標にさしかかるとメインセールを上げ、ジブセールを開いてエンジンを止めます。風と波を切る音だけになるこの時は、ヨット好きの誰もが待っている瞬間でもあります。そこで出てくるのがウィスキーのお湯割り。心地よいセーリングとなることを祈りつつ
「Splice the Main Brace !」
これはその昔、帆船での戦いで敵にボロボロにされた重たいロープをクルー達が繋ぎ、帆を張るロープに再生するという大仕事を終えたときに、キャプテンが「ご苦労だった。いつもより配給のラム酒を増量してやろう、さあ飲んでいいぞ!」と言ったというイギリスの古事にまつわる言葉で、現代では「さあ酒を飲んでいいぞ!」という合図なのだそうです。

O船長の大のお好み、お酒はスコッチ、食後は紅茶とイギリス風。
それを知った琵琶湖のD&D5のオーナーF氏がO船長に贈ったのが写真のオランダ土産のプレート。
『船上におけるウイスキータイムは7時から6時59分まで!』