森をあるく
ここ数年間、三浦半島に車で行ったり、スクーターで駆け回ったり、ヨットに乗って海から眺めたりすることが何度もありました。 緑が多く自然の豊かな場所柄です。 でも、この森は特別。 こんな森があるのを知ったのは昨年のこと。 およそ70ヘクタールという広大な土地に、森林、川、湿原、そして海が、一連の流れを見せながら美しく保存されているのが小網代の森なのです。
五月のある週末、素晴らしい好天に恵まれた日に、初めて足を踏み入れてきました。
森の入口でまず、靴を脱ぎ、泥だらけになっても水の中に入ってもいい靴に履き替えました。 理由は安全はもちろんのことではあるけれど、ぬかるみを避けようとして道からはずれ、傍らの貴重な植物を不用意に荒らさないためである・・とこの日の道案内をお願いしたshuさん。 森は殆どが私有地であること、また環境を荒らさないためにも決められた道以外に立ち入ってはならないと立て札にも注意事項が書いてありました。
初めての場所に訪れた時はまずは目でしっかり見ようと。 取った写真は数枚だけでしたが・・。
下:下草にシダ植物が多い。 日差しが届いて、この日はまるで亜熱帯雨林のような趣。
下:「ヒガシカワトンボ」 透き通った羽のグラデーションが品があります。
下:倒木の上のきのこ ビスケットみたい。 クリスマスのブッシュ・ド・ノエルケーキを思い出しました。
下:物言わぬ森の番人・・みたいな枯木・・どこかで見たな・・
下:シダをすかして空を見上げる
下:「この森の象徴ですね」・・倒木から若木
下:ヤマフジがまだ色鮮やかに咲いていました。
下:森のハイライト。 トトロのトンネル。 中トトロ、小トトロのあとを追って中腰で駆け抜けてみましょう。
下:ぱっと目の前が開ける。振り向くと浮雲。
印象的だったのはゴミがおちていないこと。 ここは公園ではありません。 でも、この森を愛する人たちに大切に守られているのを知りました。
森を囲ってしまうのではなく、気も水も空気も通りがいいように、最低限人がケアしていけば、共存していける。 森も窒息することなく、人間を永く守ってくれるのだなと思いました。