バンクーバー・ヨット遊学「ある日の練習」

 
上:ボウエン・アイランド スナッグコーブにて
平日は7時に起きて朝食、バスとスカイトレインダウンタウンにある語学校へ。1時間半のグループレッスンと1時間のプライベートレッスンを受けてから、食材を買いながらマリーナへ行き、昼食。 片付けの後、ベンドオンしてマリーナを出て、イングリッシュベイへ。 
最初の私たちの練習は、セールアップとダウン、リーフィングとリーフ解除、操作の理屈を認識するためにシングルハンドも想定して行いました。 セーリングはカミングアバウトとジャイビング。 スキッパーとクルーのコミュニケーションを確実に取りながら行うのですが、記憶したはずの操作手順に自信がないと大きな声が出せない我ら訓練生・・・ボブさんのダメ出しの声がしだいに厳しくなっていきます。 セーリングではクローズホールドと深いブロードリーチを徹底的に。 感覚がしっかり身に付くまで繰り返されます。  天候が今ひとつのときはグランビル・アイランドで、ドッキングとドックアウトの練習を繰り返すこともあります。 そこは潮がきつく、行き交う商業船やプレジャーボートも多く、カヌーやSAPのスクールも行われていたりします。 風も強かったりして、それら要素がさまざまに変化し、とても難しい。 それでも何度も繰り返していると少しずつ分かってくるようです。 みっちり時間をかけるのはこのためなのです。
ボブさんは語りました「決められた物事にはすべて明確な理由がある。この理由をきちんと理解する。 理解していれば覚えていられる。 理解しなければ、覚えられず、誰にも理解されない、説得力がない、自分流になっていく。」
また、「人間は間違いを起こす。必ず起こす。間違ってもダメージが少ないように常に配慮した行動を習慣づける。 クセにする。 よいクセをつける。 たとえば、シートなどのライン類を(ロッキング)クリートから外すときには必ずウインチにひとまきしてからはずす。 悪いクセはつけてはならない。 ついている悪いクセは必ずなおすように!」 自分もいつの間にがロープ類を踏んでいたり、考え込むと周りが見えなくなったり、まったくとんでもない傾向があります。 だから「タマじゃない」とも思うのですが、直るものなら直さねばと思います。 
そんな具合で凹んでいることの多い訓練時間で、カメラを持ち出す余裕など殆どないのですが、たまたま今週の水曜日、天候が良く、空も高く、風も北西からいい感じに吹いていてクローズホールドで颯爽と走っていたら、行けるとこまで行ってみようということになりました。 マリーナから西方向6マイルほど離れたところに潮汐表でさんざんお世話になるポイントアトキンソン灯台があります。 ポートタック上りいっぱいの舳先はぴったりと灯台に向いています。 「越えられたら、ボウエンアイランド行ってみっか?」とボブさん。 だんだんおうちが遠くなりますが、「マリーナ近くに、公園があって、土産物屋もあるし、床屋もあるんだ。それにいいパブがあるし・・」 頭の中には冷えたビールが鎮座してしまいました。  おまけに灯台の近くまで走っていくと風が西に振れるではありませんか。 「これは行けってことみたいね。」またも妄想が現実化します。 灯台をかわした我々の船は機走に転じ、30分後にはパブリックスペースに着岸していました。 バンクーバーから近いため、週末は混んでとても停められないとのことでした。 訓練中、たまにこんなこともあるみたいです。

上:これが、平日の午後です。バケーション中なのかな?

上:後ろのおじさんは関係ありませんが、ニコニコ声かけてきました。

上:恒例のハイキング。走らなければ追いつかないことも。

上:帰路は夕日のなかを

上:夕日に映えるポイントアトキンソン灯台

上:夕日には被写体”ギラリ”

上:バンクーバーのビルのガラスにネオンが灯ったように太陽を反射する。 

上:既に9時半。この時間にここにいることがまたあるだろうか?

上:いちばん好きな三日月が


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