北米大陸横断鉄道1936年(その3)


ロサンゼルスを出て、祖父母と3姉弟を乗せた列車は東へ向かった。

私「この写真のタイトルは『サンタ・フェ駅頭』とあるけど、どこが駅なの?」
母「サンタ・フェに着いたっていうのに、プラットホームがないのよ。不思議に思ったわ。」
私「へ? 大きな駅のはずなのにね。乗客が線路におりて談笑しているなんて。開発途上国みたいじゃないの。」
母「だいたい、アメリカの鉄道は日本と違って国有鉄道はなくて、Sothern Pacific とか Nothern Pacific なんたらとか言って、いろんな民間鉄道会社が寄り集まってできているから、なにもかもおおざっぱなのよ。」

アメリカじゃ、「関口知宏の列島縦断 鉄道12000km 最長片道切符の旅」みたいな旅はできないんだろうな。