アメリカ、シアトルへ:ミュージアム三昧

Naval Undersea Museum

バンクーバー・ヨット遊学番外編、シアトル旅行でのミュージアム巡りです。 最初に訪れたのはワシントン州キーポートにある海軍施設、Naval Undersea Museumです。所謂潜水艦の博物館。米国の現役を退いた潜水艦に関する展示です。 


上:足が止まったのは、第二次世界大戦中米海軍に潜水艦が撃沈した他国の船の数と場所を表す地図。赤い点や三角印の数(撃沈された物資輸送船や人員移送船)の多さに言葉をなくしました。日本は制海権を誇示するような軍艦は多く作りましたが、目に見えぬ海底で補給経路の多くを絶たれ、兵糧攻めにあっていたのだということがよくわかりました。 この点のどこかにKOINOBORIの叔母Tonyさんが乗っていた富士丸もあるはずです。

上:なんとそこには、第二次世界大戦の、旧日本海軍の「海の特攻隊」である人間魚雷「回天」。構造がわかるように、一部をスケルトン状態にしてあります。 その脆弱なつくり、操縦席は人がやっと一人入るような狭さです。 人間性などみじんも感じさせない構造物。 

上:回天で散った乗員。平均年齢は10代だと聞いています。この凛々しいいでたちで、何を思っていたのでしょうか。右は潜水艦の上部に置かれた回天。潜水艦に3〜6機は積載できたそうです。 説明書きは言葉を選んで書いてありましたが、その回天の「効果」として、80機の回天で95名の乗員が亡くなったが、撃沈された米国の船は2隻だけとありました。 現代でも、世界いたるところで「自爆テロ」があります。 今の人々はみな眉をひそめますが、このような発想の先鞭は太平洋戦争末期の日本がつけたと思えます。 しかも地下組織でもなんでもない、歴史も伝統もある国家が。





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