バンクーバー・「ヨット遊学」が始まりました。

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ここはカナダ西海岸、バンクーバー。 私、KOINOBORIの念願だったカナダ長期滞在プラス、ヨットのトレーニング、「ヨット遊学」がいよいよ本格的に始まりました。


バンクーバー? ヨット遊学って6か月もいて何するの?」
仲の良いヨット仲間に最初、いぶかしがられました。  「午前中は英語の勉強、午後はヨットの勉強と実習、今年は特別に月に一度は一週間のクルージングに出て実践で教わったことを身に着けながら行くのよ。」 親しい友人たちは、私の年齢も知っている人が殆どです。 丸くした目の奥で何が言いたいか想像すると、ちょっと説明するのも照れくさいものです。 
「わたしにとって体力気力もぎりぎりですからね、だから今しかないのよ」。 私の決心に、とって付けたような大義名分なんかありはしないのです。 行って楽しみながらチャレンジすること自体が最初の目的でした。 IRENEさんが亡くなって1年たらず。 そろそろアルバイトでも始めるつもりでしたが、ここカナダのウインドバレーセーリングスクールの「ヨット遊学」再開を知りました。 これは天から降ってきたチャンスに違いありません。 聞くと来年以降の継続は未定とのこと。 「今しかない!」。 迷う暇はありませんでした。 行くことの不安より、行かなかった後悔の方がもっと怖かったのです。 
ありがたいことに家族や友人で反対する人は一人もいませんでした。 なんともありがたく、嬉しいことです。、自分はそんな土壌を無意識のうちにせっせと耕してきたのかもしれません。 夢は自分の行動すべてにベクトルをつけていたのでしょう。 姉のChrisも義姉のDoziさんも「今だからこそ、行けるのね。」 「存分に楽しんで!」 そんな声に送られる自分はなんて恵まれて、幸せでしょう。 文字通り感謝の一言でした。


バンクーバーはどこからも海か山が見えます。 寒くなく、暑くもなく、治安も良いし、人々はフレンドリー。 住みやすそうなところです。 今回ホームステイでお世話になるのもとっても素敵なご夫婦で、二人の可愛いお子さんがいらっしゃいます。 お家は築125年といういわゆる古民家。 床もドアもハードウッドでダイニングや階段の踊り場にはオリジナルのステインドグラスまであります。 お料理が大好きなご主人が夕食を作ってくださるのですが、これがとっても美味しい! へたなレストランに行く必要なんか全くありません。



英語学校に通い始めた私ともう一人の訓練生のタケちゃんは勉強が終わると、ボブさんの待つマリーナへまっしぐら。 ヨットの中でお昼を作って食べて、トレーニングが始まります。 最初に今回のトレーニングの目的は「スキッパーとしての技量を身に着けること」に置かれました。 長年のクルー癖が染み込んでいる自分にはまさに ”Change Gear"を心掛けなくてはなりません。 
それからは、1週間後に最初のロングクルージングへ出るための準備にとりかかりました。 壊れていたバウキャビンのハッチの留め具の修理、ナビゲーションに必要なチャート類、ガイドブック類、説明書類の確認。 船の備品の所在の確認。 「食器や鍋類や食材のね、しまい場所やしまい方にはそれぞれ理由があるんですよ。説明するからよく聞いて覚えて、ちゃんと守ってね!」 むむむ、こんなところもトレーニングの一つなんですね。


グランビルアイランドのボートサービスで、船底のクリーンアップとジンクの交換。 ここの海水の性質でしょうか、電蝕が日本のより強いようで、シャフトに大きなジンクを三つもつけるのです。 掃除や整備、食料の積み込みなどで一週間なんてあっという間。 最初のロングクルージングの行き先はバンクーバーの北東のフィヨルドの奥にあるPrincess Luisa Inletです。 ぶっつけ本番、始まります!  (つづく)

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