銭湯開始

先週のことです。 我が家の風呂給湯器が故障しました。 台所も風呂場も洗面所もお湯がでなくなってしまったのです。 給湯器メーカーの修理サービスに電話をするも、見に来てもらえるのは週末。 IRENEさんのお風呂はデイサービスで入れてもらえるので心配はないのが救いでした。 問題は自分のお風呂。
この際だから近所の銭湯を開拓することにしたのです。
下:1軒目、は恵比寿三丁目にある「宝来湯」。 ビルの地下にあります。 番台はなくて、レセプション形式。 地下にあるお風呂やさんですが、天井も充分高く、300円余計に払えばサウナも利用できます。 場所柄、外人さんの利用が多いらしく、注意書きは全て英語、中国語、韓国語併記でした。 お湯は結構熱くて43℃、2槽ある湯船は深いのと若干浅いのとに分かれています。  

下:2軒目は高輪消防署二本榎出張所の1本裏手の路地を入った所ところにある「高輪浴場」。 夜でよく見えませんでしたが、油田のような煙突もあって懐かしいたたずまい。 入ると番台があり、料金を払います。 脱衣場は木の床、木のロッカーも古びていますが故障はしていません。 浴室の天井は高い二段式の伝統的な型。 湯船の壁にペンキ絵は無く、一色に塗り潰されています。 天井のペンキもことごとく剥げかかっていますが、ひなびた山宿にでもいるようで妙に落ち着きがありました。浴槽は前出と同じく深浅2槽。 ここの湯温も43℃。


3軒目は目黒通り、上大崎のビル1階にある「高松湯」。入ると番台。番台のおばさんが見るテレビのサスペンスドラマの音が脱衣室に響き渡っていました。 ここも脱衣場は木の床も壁も古いまま。 年代物の冷蔵棚に瓶入りコーヒー牛乳が納まっているのを見逃しませんでした。 
浴室のタイルは貼り換えたものらしく、壁の絵もタイル貼り。 富士山ではなく、スイスを思わせる山と湖、かわいい白鳥が浮かんでいます。 仲良し同士のおばさん二人のおしゃべりの声も聞こえてきます。銭湯は昔からあるコミュニティなのですね。 43℃の熱々お湯ですっかりあったまった後、冷蔵棚を見ると牛乳は売れてしまっていました。

「給湯器が壊れたので銭湯へ行ってくる」とIRENEさんに言うと彼女はことことと笑っていました。 彼女はお風呂はあまり好きではないし、超お嬢様そだちなので共同浴場なんて縁がないのです。
私が銭湯慣れしているのは訳があります。サラリーマン時代、会社のテニス部で薬業や実業団の試合では、出先で駅に降り立つとまず風呂屋と飲み屋をさがすのです。 試合が終わるとそのまま銭湯に直行して汗を流し、ぐびーっとやりながら反省会がお約束でした。 楽しかったなぁ。
さて、肝心の給湯器は点火装置を交換しただけで、あっさり直ってしまいました。 お風呂に入れない逆境をなんとか楽しもうと始めた銭湯通いも終了してしまいました。 でも寒い寒い夜にはきっとまた行きたくなるにちがいないのです。 


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