鹿児島の郷土料理、おしゅんかん

最近、買ってきた料理本(『白洲次郎・正子の夕餉』牧山桂子著)で興味をひく一品がありました。 猪肉に大根、人参、長芋、こんにゃく、ごぼう、油揚げをダシと醤油で味つけした汁物で、鹿児島の郷土料理です。

しゅんかんと呼ばれ「春寒」「春簡」「旬羹」といろいろな漢字があてられているところを見ると、鹿児島の人はこれを頂きながら近い春に思いをめぐらせていたのでしょう。 お正月のお雑煮としても供されるようです。

私 「白洲さんとこのお料理の本に出てたので作ってみたの、どう?」
母 「あら、おしゅんかんね、私が大津のおばあさまの家にいたころ、学校の休みに入ると、親戚のうちに行って休みの期間中やっかいになったんだけど、その家のひとつのH世は鹿児島出身だったからしょっちゅう食べさせられたの。 懐かしいわ。」
私 「うちのお父さん方のおばあ様も鹿児島だったから、おかあさんはお嫁に来てもこれをたべたんでしょう?」
母 「お姑さんのF子おばあさまも時々つくっていらしたけど、お味噌仕立てのいわゆる「薩摩汁」の方が多かったわね。」
私 「『しゅんかん』はおだしとお醤油だけだからあっさりしているわね。 本物は猪をつかうみたいよ。 焼いた鉄の棒で毛を焼き切るんだって、すごいわね。  今回は豚バラ肉を圧力なべでゆでてから使ったの。」
母 「最近、こういう具だくさん汁物が食べるのもラクチンでいいのよ。」
私 「明日はこれにあぶらげを足して、お味噌いれて薩摩汁にしてみようよ、まだ2日分はゆうにあるから。」
我が家の「白雪姫のスープ」(こちら)がまた一品増えました。


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