琵琶湖のエリ漁1938年


写真は昨年、琵琶湖にヨットをもつD&Dさんから頂いた琵琶湖のお土産。 モロコと小アユの甘露煮です。
琵琶湖畔の大津で幼少期から18歳までを過ごした母IRENEさんにとっては思い出の味。   琵琶湖の在来種のフナやモロコなどは、今や帰化魚のブラックバスブルーギルに食い荒らされてすっかり数が減ってしまったといいます。

さて、話は再び戦前へ。
ニューヨーク州のニューロッシェルで親妹弟と3年間を過ごした母IRENEさんは1938年の夏に単身、大津のおてふおばあ様の元に帰ってきました。
帰国する際の秩父丸の上でアメリカとカナダの教師たちの団体とすっかり仲良くなったIRENEさんは、「先生たちが滋賀に来たら私がご案内します!」と言いました。
下の写真の日付は1938年の7月22日。 先生たちは本当に琵琶湖にやってきました。 琵琶湖で古来より営まれてきた漁法の一つであるエリ漁を屋形船から見学しているところです。   真ん中の船の左舷から身を乗り出しているのがIRENEさん。    この写真は当時、地元の新聞社が撮影したものです。

両親の元を再び離れ、単身帰国したIRENEさんを迎えて、おてふおばあ様はどんなによろこばれたでしょうか。 おばあ様が新しく誂えて下さった着物を着て、先生たちのところへ出かけたそうです。 英語を操り、外国からのお客様を相手にし、得意満面の孫の様子を見聞きしておばあ様が眼を細めるのが見えるようです。



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